ITと言えば、最先端のテクノロジーを駆使し、若い人がエネルギッシュに活躍している業界だとのイメージを抱く人もいるかもしれません。実際に20代や30代の若い人が起業して大きなビジネスに広げているケースもあります。
しかし一般的なIT企業の社員は、若い世代から50代まで年齢には幅があります。大企業であるほど幅広い年齢層の社員が在籍しており、ベンチャーや新興企業では若手技術者を集めている傾向にあります。
IT業界では男女比で見ると、男性の方が多めです。全体の6~7割が男性社員が占め、1つのシステムに30人が担当して、そのうち女性が2~3人以下の割合でいるケースも珍しくありません。IT企業以外にも当てはまることですが、女性の場合、結婚や出産、子育てのタイミングで職場を離れてしまう傾向が強く、若い女性を雇用しても30代の結婚・出産適齢期で辞めることがあります。
30代は若手のホープとして期待できる年代です。せっかく育成した社員が一人前になった頃に辞めてしまうのは、企業にも社員にもデメリットです。
そのため、最近では女性の出産・子育てを応援する企業が増えています。特にIT企業は長時間労働や休日出勤が起きやすい業界です。女性社員が働きやすいように、出産・育児休暇はもちろんのこと、時短勤務やテレワークで働きながらも子育てしやすい制度を整えています。
女性社員だけでなく男性社員にも育児休暇取得を奨励している企業もあります。